2023年03月16日

バーダー2023年4月号はツバメ特集

野鳥雑誌のバーダーの4月号はツバメ特集です。私もツバメの人工巣の記事を寄稿させてもらいました。

表紙は立派に育ったヒナに、身体の羽が乱れた親ツバメが虫をあげている写真です。必死に子育てする姿に泣けてしまいます(;_;)

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すくすく育てツバメのヒナたち。この写真は銀座ではなく香川県の豊浜サービスエリアです。高松自動車道はあちこち(主にトイレ)に人工巣を付けていただいたので、ドライブのときにご覧ください。
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2022年06月25日

松屋銀座のツバメの人工巣にカラス避けを付けました

何度か報告している松屋銀座の人工巣。いま松屋には本物の巣が1つと、人工巣が3つ(2019年に1つ、2022年に2つ設置)付いています。ツバメは近所に集まって繁殖する習性があるので、再開発やカラスの襲撃で減り始め、集団サイズが小さくなると新しいツバメが来なくなり、ますます減少が進みます。東京都心は再開発とカラスのダブルパンチなので、ツバメの減少を食い止めるために松屋銀座に協力していただいて、人工巣を設置しています。

6/25現在、本物の巣で2回目の雛が孵化していて、2019年設置の人工巣では2回目の抱卵中、今年設置した人工巣の1つでは1回目の抱卵がはじまったところです。この人工巣はカラスに見つかりやすい位置にあるので、昨日カラス避けを設置しました。松屋銀座での作業はいつも、人工巣を作った小川美奈子さん、銀座のツバメ著者の金子凱彦さんと一緒にしていて、この素敵なカラス避けは小川さんの設計です。

カラス避けを付けた松屋東館裏手の搬入口にある人工巣です(2022/06/24)。
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松屋東館表側の人工巣(2022/6/4)。このヒナたちは巣立って、いまは2回目の抱卵をしています。
松屋東館表側の人工巣(2022年6月4日).jpg

こちらは東館表側に1つだけある本物の巣(2022/6/4)。コンクリで覆われた銀座で巣を作る泥を集めるのは大変だと思います。
松屋東館表側の土の巣(2022年6月4日).jpg

6/4の写真は小川美奈子さん撮影です。
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2022年05月28日

松屋銀座の人工巣、2組が利用中

老舗デパートの松屋銀座に付けさせてもらっている人工巣3つのうち、2つが利用されています。知人が5月25日に撮ったの写真を送ってくれました。

今年3月に付けた松屋東館裏側の人工巣。抱卵中かな?
松屋東館裏側 右壁の人工巣.jpg

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2022年03月30日

松屋銀座にツバメの人工巣を付けさせてもらいました

3月16日のことでもう二週間前になりますが、銀座にある老舗デパートの松屋銀座にツバメの人工巣を付けさせてもらいました。都心の銀座で子育てするツバメは減少してしまい、松屋銀座は貴重な営巣地になっている建物です。

搬入口の蛍光灯の上に巣があったのですが、その蛍光灯が取り外されてしまったため、代わりの人工巣を設置させてもらいました。松屋銀座には2019年にひとつめの人工巣を付けさせてもらっていて、これで人工巣は3つめです。

松屋銀座の巣は、バードリサーチニュースで紹介した「ツバメは毒針のない雄のミツバチを捕っている」の観察をした場所でもあります。


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2021年09月07日

天井が高い場所でもツバメがやってくる、軒付きの人工巣

箱根近くにある東名高速道路の鮎沢パーキングエリアでは、施設管理をしている中日本ハイウェイメンテナンス御殿場事業所が独自に制作されたフン受け付巣台にバードリサーチのツバメの人工巣を付けて、2017年から設置しています。もともとツバメが多い場所だったのですが、あちこちに巣を作られてしまうと迷惑でもあるので、人工巣で子育てしてもらってフンが落ちないようにしようという狙いでした。

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2020年06月18日

高松自動車道でツバメの人工巣が利用されています

今年から、香川県の高松自動車道の3つの休憩施設(高瀬PA、豊浜SA、上分PA)のトイレ付近にツバメの人工巣を設置してもらっています。

ツバメは天敵が近づきにくいように人通りが多い場所に巣を作ります。そのため、サービスエリアや道の駅のトイレはツバメに人気の営巣場所ですが、あちこちに巣ができてしまうと清掃が大変です。そのせいでツバメが歓迎されなくなっているとしたら、とても残念なことです。

高松自動車道ではトイレの洗面台や個室の上には巣作りできないようにしていますが、その代わり巣作りしてもいい場所に人工巣を取り付けて、ツバメが子育てをする場所がなくならないようにしています。バードリサーチはNEXCO西日本四国支社に協力して、ツバメの人工巣の提供と設置方法の助言を行っています。

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人工巣の下方にあるフン受けは、あらかじめレールを壁に付けてあり、ツバメが巣を使い始めたらフン受けの板を差し込む仕組みになっています。


豊浜下り(公開).JPG
人工巣を付けても位置が悪いとツバメは使ってくれません。天敵のカラスに見えない場所で、お客さんが多く通る導線上にあり、天井のすぐそば、というのがポイントです。

バードリサーチはツバメが多い施設と協力して、人工巣でツバメの営巣場所を誘導することで、ツバメとの共生をサポートしています。詳しくはこちらのサイトをご覧ください。

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2020年06月13日

鹿児島県姶良市、岡家具店のツバメ

朝日新聞のニュースサイトで、懐かしい名前を見つけました。


鹿児島県姶良市の岡家具店で、きつねどんべいのカップでツバメが子育てしているというニュースです。わたしが岡家具店に伺ったのは2009年2月のことで、建物の一角が越冬場になっているツバメたちの撮影をさせてもらいました。

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話を戻して今回のニュースのことですが、カップに切り込みが付いてますよね。カップ麵の容器はそのまま使うと深すぎて、かなりたっぷり巣材を詰めないと、親ツバメが縁にとまったときにヒナに届かないんです。こんなふうに切り込みを入れてあげると、ツバメにとって使い勝手がよくなりますね。

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