2018年10月16日

春のツバメは小笠原諸島経由でもやってくる

バードリサーチの季節前線ウォッチなどで春のツバメは南九州から順に北上してくることが分かっていますが、小笠原諸島がツバメの渡りルートになっているかは、これまで分かっていませんでした。伊豆諸島ではツバメが繁殖していますし、小笠原諸島でもツバメは目撃されるのですが、それがさらに南と行き来しているツバメなのか、ツバメは先に本州に渡ってきて、本州から島々に渡っているのかが分からなかったのです。

イラストレーターの重原美智子さんは「もしツバメが南の国の越冬地から小笠原経由で飛来してくるのであれば、南の島ほど初認日が早いはず」と考え、2018年春に小笠原諸島と伊豆諸島の住民の皆さんに呼びかけて、ツバメの初認調査を行いました。すると、母島と父島で2月末にツバメが観察されたあと、伊豆諸島南部の八丈島、そして本州に近い三宅島などへとツバメが順々に渡ってくることが分かりました。

重原さんが今年9月の鳥学会で調査結果を発表したときの素敵なポスターの画像ファイルを提供していただきましたので、ぜひご覧下さい。

それから、重原さんは今年の秋の渡りや、来年の春以降も情報を集めてらっしゃいますので、伊豆諸島と小笠原諸島でツバメを観察された方は、以下の情報を重原さんoga.izu.swallow@gmail.com に連絡差し上げて下さい。
@観察日時 A観察場所 B羽数 C観察者 D観察したツバメの様子・もしあれば写真など

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2017年04月27日

ツバメのフンで土壌汚染調査

2017/4/23の日経新聞にあった記事ですが、ツバメのフンを分析してその地域の重金属汚染を調べることができるのだそうです。

これは名城大学の大浦健教授らによる研究で、ツバメはヒナを育てている期間は巣のすぐ近くで餌の虫を捕っているので、周囲の土壌の重金属を体内に取り込んだ虫をツバメが食べ、フンとして排出されたものを分析すると、そのあたりの重金属汚染がわかるのだそうです。

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2016年07月02日

ヨーロッパ−アフリカのツバメの渡り

ひとつまえの記事に続いて、今度はヨーロッパとアフリカのツバメの渡りをジオロケーターで追跡した研究をご紹介しましょう。

この研究では、イタリア国内の3地点の繁殖地で2010年と2011年の7月にツバメにジオロケーターを装着しました。その結果、ツバメたちはアフリカのカメルーンを中心とする半径1000kmの一帯で越冬することが分かりました。さらに、この研究では103羽という多数のツバメの行動を分析することで、ツバメの渡りに関する多くの謎を解き明かしました。

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posted by ツバメネット管理人 at 17:16| Comment(0) | ツバメ研究紹介

アメリカ大陸の東部と西部で繁殖するツバメは越冬地が異なっている

電波発信機を付けられないような小さなサイズの野鳥の渡りを追跡するジオロケーターという装置があります。北米の5地点で、繁殖しているツバメにジオロケーターを装着して越冬地までの渡りを追跡した研究論文が出たので、ご紹介しましょう。

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posted by ツバメネット管理人 at 17:13| Comment(2) | ツバメ研究紹介