2022年12月31日

浜名湖の越冬ツバメ

12月後半に寒波がやって来ましたが、がんばっている越冬ツバメの話題です。静岡県浜松市の浜名湖近くにある建物をねぐらに使っている写真を提供していただいたので、ご紹介します。12月25日に30羽近くが建物の周囲を飛んでいて、倉庫のような場所をねぐらにしているそうです。成鳥が写っている写真もありましたが、この写真のように尾羽が短い今年生まれの若ツバメが多いようです。
AG7I2198.jpg

AG7I2206.jpg

尾羽が短くて、顔の赤色も薄い若鳥です。
AG7I2337.JPG

こちらは少し前の12月19日の写真です。寒いのでぴったりと寄り添っていますね。もう少し前まではこの10倍くらいいたのだそうです。倉庫をねぐらにするツバメはだんだん減っていて、25日は上の写真のように2羽だけだったそうですが、たくさん飛んでいるので、別の場所にねぐらを移したのかもしれません。
415AB189C6F3477F882102E9FA459BAE.jpg

浜名湖のような大きな湖は冬でもユスリカなどが多く発生するので、そうした小さな水生昆虫を食べて暮らしているのでしょうか。

posted by ツバメネット管理人 at 10:09| Comment(0) | 管理人日記

2021年12月16日

小川美奈子さんのリトグラフShop

ツバメかんさつ全国ネットワークで配布しているツバメのフン受けやポスターに、毎年かわいいイラストを描いてくださっている小川美奈子さんはリトグラフ作家です。リトグラフは多色刷りをする版画の技法のことで、小川さんのリトグラフには、ツバメやいろいろな動植物を描いた作品が数多くあります。

これまではツバメ展でしか販売していなかったので購入できる機会が少なかったのですが、ネットショップで販売が始まったので、ご紹介したいと思います。小川さんのお店はこちらです。

私の家にも小川さんのリトグラフがあって、小さい作品を本棚に飾っています。
リト2s.jpg

大きい作品はキッチンの壁にかかっています。
リト1s.jpg


posted by ツバメネット管理人 at 10:03| Comment(0) | 管理人日記

2021年12月10日

長野、福井、福岡でツバメが12月に繁殖

いよいよ寒くなってきましたが、ツバメの冬期繁殖の事例が立て続けにあったので、まとめておきます。

長野県中川村
ショッピングセンター・チャオで繁殖しました。12月6日に巣立ち。
観察していた米山富和さんのお話しでは、昼間は主に天竜川でエサ取りしているようで、写真からはハエとガガンボが確認できたということです。日が沈んでからは街灯に来る虫をみていて取りに行っているように見えたそうです。
信濃毎日新聞の記事(2021/12/07)によると、10月に飛来したとのこと。

写真は米山さんの撮影です。
中川村1.jpg

中川村2.jpg

福井県越前市

福井新聞(2021/12/09)によると、民家の倉庫で11⽉初旬に5⽻のひなが見つかり、12月に入ってもまだ育雛中。記事には12月3日に撮影された、巣立ち間近まで育ったヒナの姿が映っています。

追記 3羽は巣立って、そのあと巣をねぐらにして帰ってきていましたが、残念ながらクリスマス頃から寒波が厳しくなり、1羽1羽と落鳥して、1月1日に最後のヒナが死んでしまったそうです。心が痛みます。

福岡県北九州市

インスタグラムに投稿されています。12/8か12/9に巣立ったそうです。


ここ数年、ツバメの越冬期繁殖をよく耳にするようになりましたが、事例が増えたわけではなく、ネットですぐに広まるので、気がつきやすくなったということかもしれません。
posted by ツバメネット管理人 at 18:50| Comment(0) | 管理人日記

2021年10月26日

全国鳥類繁殖分布調査 ツバメは減少

私の所属するバードリサーチなどの自然保護団体が共同で実施してきた「全国鳥類繁殖分布調査」の結果が公表されました。

この調査は20年おきに行われていて、日本で繁殖するすべての野鳥の分布や数を調べています。ツバメ、コシアカツバメ、イワツバメ、アマツバメ、ハリオアマツバメなど空を飛ぶ昆虫を食べる野鳥が軒並み減少していることが明らかになりました。餌の昆虫が減っていることが、ツバメ類にとって深刻な問題になっているようです。

Yahooの配信記事

報告書PDF (278種の分布図を掲載)

posted by ツバメネット管理人 at 08:13| Comment(0) | 管理人日記

2021年09月06日

ツバメは毒針のない雄のミツバチを捕っている

バードリサーチニュースのWebサイトに「ツバメは毒針のない雄のミツバチを捕っている」という記事を載せました。よかったら、ご覧ください。https://db3.bird-research.jp/news/202108-no3/

記事のあらすじ:二年前に「ダーウィンが来た!」で銀座のツバメを撮影したときのことですが、ツバメが運んでくるのがオスバチばかりという不思議なことがありあました。銀座のビルの屋上に養蜂場があり、そこから100mほどの距離にあるツバメの巣の下でヒナが食べ損ねて落としたミツバチの死体を拾い集めてみたところ、オスバチばかりだったのです。そこで親がヒナに与えている虫を撮影してみると、ミツバチだと分かった13例のすべてがオスバチでした。ミツバチの毒針はメスの産卵管が変化したものなので、オスバチは触っても刺すことがないのです。アメリカで養蜂場に来ているツバメを解剖した研究でも、お腹の中からはオスバチしか見つかりませんでした。オスバチが生まれてくるのはミツバチの繁殖期である4−6月だけですが、この期間、ツバメは安全なオスバチを選んで捕っているのかもしれません。

そして、銀座のツバメを撮影した、ダーウィンが来た!「東京生きもの調査隊 春編」が再放送されます。
2021/10/3(日)朝8:30からNHK BSプレミアム/BS4Kです。ぜひ、ご覧ください。





posted by ツバメネット管理人 at 17:34| Comment(0) | 管理人日記

2021年08月15日

大雨の日、ツバメが巣に泊まっていました。

豪雨が続いていますね。子育てを終えて集団ねぐらへ移動したツバメは、雨に打たれて夜を過ごすんだろうか、ねぐらのヨシ原は増水した水につかってないだろうかと心配していたら、今夜、近所の古巣にツバメの成鳥が2羽がいました。写真の奥に、もう一羽の尾羽が見えています。
雨の前からいたかは見ていませんでしたが、だいぶ前に子育ては終わっているので、いつまでも親が残っている例は聞いたことがありませんから、雨を避けて古巣に来たのだろうと思います。ここで子育てしたツバメなのか、それとも、通りがかったツバメが古巣をねぐらにしたのか、どうなのでしょう。皆さんの近くの巣にも、ツバメが泊まりに来ていないでしょうか。

クリーニング.jpeg
posted by ツバメネット管理人 at 21:29| Comment(0) | 管理人日記

2021年07月31日

多摩川のツバメ集団ねぐらライブ(2021/07/31夕暮れ)


ここは毎年バードリサーチで観察会をしている場所ですが、ここ2年はコロナのために観察会は開催できずにいます。すごい数のツバメが集まりますので、ぜひご覧ください。
posted by ツバメネット管理人 at 12:57| Comment(0) | 管理人日記