2023年08月24日

銀座のツバメの餌運び

バードリサーチニュースに「銀座のツバメの餌運び 〜 メス親は餌運びの回数が多く、巣にとまる時間も長い」とう記事を書きました。

メスの方が餌の虫を運ぶ回数が多くて、餌を与えた後も巣にとまってヒナを見つめている時間が長いことがわかりました。母ツバメの方がヒナへの関心が強いのかなと思いますが、父さんツバメもヒナのフンをくわえて捨てに行くお世話はよくしていましたし、巣に近づく敵を追い払うなどの別の役割があるのかもしれませんから、それぞれがんばって子育てをしているのだと思います。

下記は記事中にも載せている、写真家の佐藤信敏さんに撮影してもらった銀座のツバメが運んできた虫です。


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この記事に書いたデータの分析をしていてツバメが運んでくる虫のことをもっと調べたくなり、私も今年7月に自宅の近所の巣で撮影してみたのですが、くちばしに収まって見えないような小さい虫が多くて、ほとんど写真に写りませんでした。場所により、時期により、ツバメはいろんな虫を捕っているのでしょう。空を飛ぶ虫がメインの餌ですが、草の葉の上にいるタイプの虫も持ってきます。このようなイモムシ系のほか、別の場所の複数の巣では、ヒナが食べ損ねたキリギリス系(詳しくないので種までわかりませんでした)の虫が巣の下に落ちているのを見かけました。
イモムシ1.png

それから、ツバメがくわえている虫の撮影は、なかなか難しいことが分かりました。ツバメが飛び込んでくる一瞬ではカメラのオートフォーカスが間に合わないので、ピントはマニュアルで巣の中央付近に合わせてあります。でも、大きな虫はよいのですが、1センチにも満たない虫は、ぴったりピントが合わないと種類が分からないのです。来春はもうちょっと工夫して、小さい虫までわかるように撮影したいと考えています。


posted by ツバメネット管理人 at 12:13| Comment(0) | 管理人日記
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