バードリサーチニュースのWebサイトに「ツバメは毒針のない雄のミツバチを捕っている」という記事を載せました。よかったら、ご覧ください。https://db3.bird-research.jp/news/202108-no3/
記事のあらすじ:二年前に「ダーウィンが来た!」で銀座のツバメを撮影したときのことですが、ツバメが運んでくるのがオスバチばかりという不思議なことがありあました。銀座のビルの屋上に養蜂場があり、そこから100mほどの距離にあるツバメの巣の下でヒナが食べ損ねて落としたミツバチの死体を拾い集めてみたところ、オスバチばかりだったのです。そこで親がヒナに与えている虫を撮影してみると、ミツバチだと分かった13例のすべてがオスバチでした。ミツバチの毒針はメスの産卵管が変化したものなので、オスバチは触っても刺すことがないのです。アメリカで養蜂場に来ているツバメを解剖した研究でも、お腹の中からはオスバチしか見つかりませんでした。オスバチが生まれてくるのはミツバチの繁殖期である4−6月だけですが、この期間、ツバメは安全なオスバチを選んで捕っているのかもしれません。
そして、銀座のツバメを撮影した、ダーウィンが来た!「東京生きもの調査隊 春編」が再放送されます。
2021/10/3(日)朝8:30からNHK BSプレミアム/BS4Kです。ぜひ、ご覧ください。