箱根近くにある東名高速道路の鮎沢パーキングエリアでは、施設管理をしている中日本ハイウェイメンテナンス御殿場事業所が独自に制作されたフン受け付巣台にバードリサーチのツバメの人工巣を付けて、2017年から設置しています。もともとツバメが多い場所だったのですが、あちこちに巣を作られてしまうと迷惑でもあるので、人工巣で子育てしてもらってフンが落ちないようにしようという狙いでした。
しかし、ツバメは天井近くに巣を作る習性があるので、上の写真のような場所は人工巣で巣作りしてくれますが、天井が高い場所では下の方に人工巣を付けても、そのずっと上の天井近くに巣を作ってしまうのが悩ましい問題でした。そこで今年から新しく登場したのが下の写真のような「軒付き巣台」です。
こういう場所だと、ツバメは天井近くの窓の棧(さん)に巣作りするのですが、ツバメは「軒付き巣台」の人工巣で子育てを始めました。ツバメが天井近くに巣を作るのは、天敵が上からやってこないようにするためだと考えられます。このような"人工軒下"でも、ツバメは頭上が塞がっていると安心して巣を使ってくれることが分かりました。
天井が高い場所にツバメを呼びたいとき、皆さまもお試しください。