バードリサーチ事務所の近くの多摩川にかかっている関戸橋(多摩市と府中市にかかる橋)の架け替え工事が行われています。取り壊し中の古い橋には毎年イワツバメが営巣していて、今年も半分取り壊された橋にイワツバメが10〜20つがいくらいやって来ているので、子育て中に橋の残り部分が壊されては大変だと思い、工事をしている東京都北多摩南部建設事務所に電話しました。
建設事務所の工事担当の方に伺ったところ、イワツバメの繁殖期である今年の7月までの間は、橋の基礎部分の取り壊し(橋脚が川に浸かっている部分のことだそうです)はするものの、巣がある橋桁を壊すことはしないとのことでした。来春以降の工事で橋の取り壊しがイワツバメの繁殖期に重なる場合は、イワツバメが飛来する3月までに橋の裏面にネットを張るなどして、イワツバメがこの場所で営巣できないようにしてもらうようお願いしておきました。
関戸橋で巣作りができないと分かれば、飛来した時点でもう他の場所を探すので、イワツバメへの影響は小さくなります。多摩川には他にもイワツバメが繁殖している橋があるので、早春に飛来した時点で関戸橋に巣作りができないと分かったら、近くの別の橋などに巣場所を見つけてくれるでしょう。
関戸橋。橋の裏側にドーム型の巣があります。2019/04/01撮影。