昨年も紹介した、東名高速道路の足柄SA・鮎沢PAの人工巣を見てきました。バードリサーチが人工巣やアドバイスを提供して、中日本ハイウェイ・メンテナンス東名の御殿場事業所がツバメ対応をされています。以下の写真は2018年5月27日に撮影しました。
女子トイレ(鮎沢PA下り)の中にツバメが巣を作るので、お客さんに迷惑がかからない位置に人工巣を設置して、ツバメを誘導しています。ねらい通りトイレの中に巣ができなかったかどうかまでは、男の私は確認できませんでしたが。
昨年はツバメが巣作りを始めてから人工巣を置いたので使ってもらえなかった店舗入り口ですが、今年は卵を温めていました(足柄SA上り)。人工巣の上にさらに土が盛られていますが、ツバメは巣の縁が傾斜していると、土を盛って水平にするんです。
こちらが昨年のようす。人工巣はシーズン早めから取り付けると効果的ですね。
ここは駐車場に面した店舗エリアの柱。昨年は一本隣の柱にツバメが作った巣が落下したので、その場所に人工巣を付けたら、すぐ利用して子育てをしました。今年ははじめから人工巣を付けておいてもらったようです(足柄SA上り)。
ところで、人工巣台は昨年のものから改良されています。旧タイプも設置されていますが、新タイプはフン受け部分が巣から離れたデザインになりました。この方がツバメがフン受けを警戒しないと考えているのですが、いまのところ、新旧どちらのタイプの巣台もツバメの利用に差はないようです。
旧タイプの巣台(鮎沢PA下り)
新タイプの巣台(鮎沢PA下り)
この場所には人工巣が並んでいますが、まだ1つしかツバメは営巣していません(鮎沢PA上り)。
人工巣はツバメがいない場所にツバメを呼ぶためのものでありません。ツバメが巣作りしそうな場所が人の導線にあるとき、そこから数メートル程度、ツバメを誘導するために使います。バードリサーチは公共施設や商業施設でのツバメ対策に協力していますので、人工巣を使ったツバメ対策にご興味のある方はお問い合わせください。