歴代のツバメのフン受けを紹介します。
ツバメの巣の下にフン受けを付けること自体は各地で行われてきたことで、ツバメへの優しい気配りを感じさせるものの、このような残念なフン受けをよく見かけました。善意で作ってくれているのですが、これだとツバメが警戒して、翌年から来なくなってしまいます。
バードリサーチでフン受けを作るようになったのは、中央自動車道談合坂SAでツバメが来る時期だけ取り付けるフン受けを見たことがきっかけでした。柱には針金で巻き付けてあります。(この写真は2010年のものですが、その後サービスエリアが改装されて、この光景は見られなくなってしまいました。)
これはいい!、と思って2012年に作ったフン受けです。ウレタンボードにアルミ棒の足を付けています。でもコストが高すぎて量産することはできませんでした。
そして2013年のフン受け。段ボールを折り曲げるデザインにして、株式会社シー・アイ・シーがスポンサーになって下さり、量産して配布をスタートしました。イラストは小川美奈子さんに描いていただきました。
1回の子育てが終わると、お茶碗一杯分ほどのフンが残ります。
続いて2014年のフン受けです 。この年から高速道路のサービスエリアで使っていただけるようになりました。接着方法は長年の課題で、このころは強力な両面テープを使っていましたが、強力すぎてきれいに剥がせないのが問題でした。
それから湿気で曲がるという欠点があり、材質の変更を検討し始めました。
2015年は材質をプラスチック段ボールに変更。初めはこの形で作ったのですが・・・
ちりとり取り型も作りました。接着には非硬化成樹脂という固まらない粘土のようなものを使いましたが、これもあまりよくありませんでした。
2016年からは、好評だったちりとり型で制作。いろんな接着方法を実験した結果、アルミテープがどんな壁にも着いて、しかもきれいに剥がせると分かりました。
2017年のフン受け 。
今年の2018年版フン受け です。たくさんの方のご協力と善意で、全国各地で利用していいただいています。