昨年(2017年)のことですが、日本野鳥の会宮崎県支部の支部報の4月号に「宮崎市内で1月2日にツバメの雛が孵った」との記事を見つけました。宮崎県支部に問い合わせたところそのお宅をを紹介していただくことができたので、繁殖のようすについて詳しく伺いました。
日本野鳥の会宮崎県支部の今年4月の支部報に「宮崎市内で1月2日にツバメの雛が孵った」との記事を見つけて、宮崎県支部に問い合わせたところそのお宅をを紹介していただくことができたので繁殖のようすを詳しく伺いました。
このお宅は宮崎市内の一ツ瀬川河口に近い場所にあり、7〜8年まえから、11月になるとツバメがやってくるようになっていたそうです。ツバメはいつも2羽で、例年は3〜4月になると産卵し、7〜8月にいなくなり、また11月にやって来るというふうでした。しかし2016年は12月に3つの卵を産んで、年が明けて1月の2〜3日にかけて3羽のヒナが生まれ、1月25日に巣立ちました。
さらに2月と4月にも5個の卵を産み、計13羽のヒナが巣立ったそうです。オスのツバメはヒナが孵った1月より以前から左右の尾羽の長さが違うため個体の特定が可能で、3回の繁殖のあいだオスのツバメの入れ替わりは起きておらず、そしてこのつがいは、私がお話を伺った時点(2017/08/24)も居つづけているということでした。
親ツバメ2羽は冬のあいだ大家さんからミルワームをもらっていたので栄養状態がよく、暖かい室内の巣があることも含めて、野生状態とはやや異なります。では、同じような環境にいる他のツバメはどうだろうかと思って、室内で傷病ツバメを保護している方に伺ったところ、オスのツバメは冬でもさえずったり、メスを巣場所に呼ぶジージー鳴きをしたりするそうですが、メスは繁殖状態にはなっておらず、交尾して産卵するまでは至らないということでした。
このお宅は宮崎市内の一ツ瀬川河口に近い場所にあり、7〜8年まえから、11月になるとツバメがやってくるようになっていたそうです。ツバメはいつも2羽で、例年は3〜4月になると産卵し、7〜8月にいなくなり、また11月にやって来るというふうでした。しかし2016年は12月に3つの卵を産んで、年が明けて1月の2〜3日にかけて3羽のヒナが生まれ、1月25日に巣立ちました。
さらに2月と4月にも5個の卵を産み、計13羽のヒナが巣立ったそうです。オスのツバメはヒナが孵った1月より以前から左右の尾羽の長さが違うため個体の特定が可能で、3回の繁殖のあいだオスのツバメの入れ替わりは起きておらず、そしてこのつがいは、私がお話を伺った時点(2017/08/24)も居つづけているということでした。
親ツバメ2羽は冬のあいだ大家さんからミルワームをもらっていたので栄養状態がよく、暖かい室内の巣があることも含めて、野生状態とはやや異なります。では、同じような環境にいる他のツバメはどうだろうかと思って、室内で傷病ツバメを保護している方に伺ったところ、オスのツバメは冬でもさえずったり、メスを巣場所に呼ぶジージー鳴きをしたりするそうですが、メスは繁殖状態にはなっておらず、交尾して産卵するまでは至らないということでした。
鹿児島県姶良市でも2012年2月下旬に屋外で営巣したツバメのヒナが巣立った事例や、孵化はしなかったけれど1月に産卵した事例がありますし、宮崎市や姶良市では冬でもペアのツバメが巣にいることを考えると、そもそも我々の常識で考えているよりも繁殖時期が早いのかもしれません。
宮崎市のお宅の室内で2017年1月に孵化した3羽のツバメのヒナ(大家さんに送っていただいた写真)