2017/4/23の日経新聞にあった記事ですが、ツバメのフンを分析してその地域の重金属汚染を調べることができるのだそうです。
これは名城大学の大浦健教授らによる研究で、ツバメはヒナを育てている期間は巣のすぐ近くで餌の虫を捕っているので、周囲の土壌の重金属を体内に取り込んだ虫をツバメが食べ、フンとして排出されたものを分析すると、そのあたりの重金属汚染がわかるのだそうです。
ツバメのフンにそんな利用方法があったとは新発見ですが、重金属は土壌→植物→虫→ツバメと生体濃縮されていくので、重金属汚染されたような場所が少ないことを願います。
ところで、重金属が土壌に含まれているのなら巣の土を調べてもいいと思うかもしれませんが、ツバメは周辺あちこちから巣の材料の土を集めてくるのではなく、湿った土がある特定の場所から集めてくるので、巣の土を調べたのでは地域全体のサンプルにはならないのです。