福島県に只見町というところがあるのですが、この町の広報誌に興味深い記事がありました。
只見町には、ツバメの巣に餅を御供えする風習があったそうなのです。
広報「ただみ」 2014年12月号 p13 「とっておきの話 只見野鳥雑記A」 新国勇
該当部分を書き抜きます。
「ツバメもち」という興味深い民俗行事があることを布沢の小林彦衛さんから聞きました。ツバメが渡ってきて初めて巣づくりをはじめた日、ちをついて巣の下に供え、家中でお祝いをしたということです。
ツバメが来ると縁起がよいという種類の言い伝えは各地にありますが、供え物をする風習は、他では聞いたことがありません。お正月の鏡餅のように、餅というのは神様に供えるものなので(※)、ツバメそのものが神様か、または神様の使いだと考えられていたのだと思います。
※ たぶんそうかなぁという程度ですが。鏡餅は歳神様に供えるそうですが、菱餅は誰に供えているのでしょうね。お雛様に供えてるのとは違うような気がするのですが。
私も毎年何件か質問をもらうので、わりとよく起きていることのようです。
残念ですが、こうなってしまうと、止めることは難しいと思います。