この記事は2015年4〜8月に発行した週刊つばめニュースを修正したものです。
今回は、ツバメについて わりと誤解されていそうなことを、まとめてみました。
ヒナに人がさわると、人の臭いが付くので親ツバメが育てない
そういうことは、ありません。親ツバメは気にしませんから、落ちているヒナは巣に入れてあげて下さい。
時速200kmで飛べる
ネットで検索すると、このように書いたページがたくさんあるのですが、まったく間違いです。ツバメを風洞内で飛ばした実験でも、下降時のスピードで時速 70kmが最高でした。渡りの時期にヨーロッパから海を越えてアフリカ沿岸に飛来したツバメをレーダーで観測した結果では時速45kmで、このくらいが普通に飛ぶときの速さだろうと思います。
子育てが終わった巣は壊した方がいい
つばめニュース2号にも書きましたが、ツバメは古巣にやって来ますから、翌年もツバメに来てもらいたい方は、巣はそのまま残しておきましょう。
ヘルパーがいる
親ツバメ以外に子育てを手伝うツバメ(ヘルパー)がいるという説ですが、足環を付けて1羽ずつツバメを識別して調査をしている場所では、両親以外がヒナに 給餌しているという報告は聞いたことがありません。巣のそばに別のツバメが来ることはあるでしょうが、給餌を手伝うことはないと思います。
原発事故の影響で尾羽の長さが違う
福島の原発事故の後でそういうことが言われていました。チェルノブイリのツバメでは、左右の尾羽の長さがアンバランスになるという調査結果があったので、 日本でもそうではないかとの推測がされたのでしょう。しかしツバメの長い尾羽はよく折れてしまうことがあるので、一見して左右の長さが違う尾羽は、折れたためだと考えて、ほぼ間違いありません。チェルノブイリの調査では尾羽のアンバランスは5ミリ程度の差でした。日本でもそうしたことが起きていないかは分かり ませんが、これはツバメを捕獲して測定してみないと調べられないような差です。
尾羽が折れることについては、ホームページで詳しく説明してます。
そういうことは、ありません。親ツバメは気にしませんから、落ちているヒナは巣に入れてあげて下さい。
時速200kmで飛べる
ネットで検索すると、このように書いたページがたくさんあるのですが、まったく間違いです。ツバメを風洞内で飛ばした実験でも、下降時のスピードで時速 70kmが最高でした。渡りの時期にヨーロッパから海を越えてアフリカ沿岸に飛来したツバメをレーダーで観測した結果では時速45kmで、このくらいが普通に飛ぶときの速さだろうと思います。
子育てが終わった巣は壊した方がいい
つばめニュース2号にも書きましたが、ツバメは古巣にやって来ますから、翌年もツバメに来てもらいたい方は、巣はそのまま残しておきましょう。
ヘルパーがいる
親ツバメ以外に子育てを手伝うツバメ(ヘルパー)がいるという説ですが、足環を付けて1羽ずつツバメを識別して調査をしている場所では、両親以外がヒナに 給餌しているという報告は聞いたことがありません。巣のそばに別のツバメが来ることはあるでしょうが、給餌を手伝うことはないと思います。
原発事故の影響で尾羽の長さが違う
福島の原発事故の後でそういうことが言われていました。チェルノブイリのツバメでは、左右の尾羽の長さがアンバランスになるという調査結果があったので、 日本でもそうではないかとの推測がされたのでしょう。しかしツバメの長い尾羽はよく折れてしまうことがあるので、一見して左右の長さが違う尾羽は、折れたためだと考えて、ほぼ間違いありません。チェルノブイリの調査では尾羽のアンバランスは5ミリ程度の差でした。日本でもそうしたことが起きていないかは分かり ませんが、これはツバメを捕獲して測定してみないと調べられないような差です。
尾羽が折れることについては、ホームページで詳しく説明してます。