2016年04月23日

13. エサの虫が少なくなる夏

この記事は2015年4〜8月に発行した週刊つばめニュースを修正したものです。

梅雨が明けて暑い夏がやって来ると、ツバメの子育てが大変になってきます。5〜6月に比べて、エサの虫がずいぶん減ってしまうのです。

小さいヒナが何度も巣から落ちる
この時期になると、一番小さいヒナが巣から落ちてしまって、巣に戻してやっても、しばらくしたらまた落ちるということが起きます。

5〜6月に育った一番子に比べると、二番子ではヒナの体の大きさの違いが目立つようになります。ツバメは毎朝1つずつ、4〜6個の卵を産みます。そして、最後の卵より1つか2つ前から抱卵を始めるのです。すると1卵か2卵は、他の兄弟よりも1〜2日遅れて孵化することになり、生まれた時点で体の大きさに差がついてい ます。

親ツバメはエサくれアピールが激しいヒナから順番に餌を与えていきますから、アピールが目立たない小さなヒナは、上の兄弟が満腹してアピールが弱くなるまでエサをもらうことができません。こうして、ますます体格に差が付いてしまいます。

ヒナは巣の中で押し合いへし合いしながら動き回っています。小さなヒナの体力が弱ると、大きな兄たちに押されて、巣の縁から落ちてしまうのです。
hina_size.jpg
(生まれた日が違うので、兄弟の身体の大きさが違う。2015-7-12撮影)

営巣放棄?
親鳥が巣に戻らないという問い合わせがときどきあるのですが、人が見ていない間にエサを運んでいることが多いようです。夜になったら巣の側で眠っているはずなので、暗くなってから探してみて下さい。

posted by ツバメネット管理人 at 22:32| Comment(1) | つばめニュース
この記事へのコメント
我が家でもこれまで二番子は三回のうち一度成功し、2度失敗しています。2度とも雛がすから落ち、巣に何度ももどしましたがだめでした。親の餌を運ぶ回数も少なく、育児放棄か?と、思われたり。あと成功した時は使った巣は同じですが、一番子が巣立って夜寝に帰ってきた時、家の別の場所にある
空の巣に親が誘導したのかそこで寝ておりました。2度の失敗の時は一番子が巣立った後も同じ巣に雛達は寝に帰ってきており、すぐさま二番子の営巣に取りかかっていました。そのことからダニの影響があったのではと。一羽でなんとか生き延びていた、雛ちゃんは25日親から餌をもらいながら私も少し補給しましたが。体は痩せてるし、体つきも変でした。羽が綺麗な曲線ではなく、あたまもとんがっているし、、、。でも親に懸命に巣立ちを促され、自分でも飛ぶのを試みましたが空高くは飛べず、地上に落ち
車にひかれてしまいました。
Posted by ぴーちゃん at 2016年06月28日 11:09
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