いまツバメたちは海外旅行をしている時期ですが、寒さに耐えて居残りしている越冬ツバメたちもいます。
この写真は宮城県大崎市の方が送って下さったものです。この巣では2回子育てがあって、そのあとも途切れなくツバメがいるそうなので、繁殖したツバメが居残っているのかもしれません。越冬ツバメは北から渡ってくるのか、それとも地元で繁殖したツバメが居残るのか、そういうこともよく分かっていないのです。
巣の下の板は、少しでも寒さを和らげるために付けてあげたそうです。12月25日まで元気でいるという連絡をもらっていますので、がんばって冬を乗り切ってくれることを願っています。
下の図は1980年代と現在の越冬ツバメの分布を比較しています。この図から分かるように、昔から九州では越冬ツバメが多かったのですが、本州でも記録が増えて、さらに北上して行っていることが分かります。温暖化で、冬でもエサの昆虫を見つけられるようになったためかもしれません。2016-2022年の越冬ツバメ分布最北端は宮城県の伊豆沼だったのですが、今回写真を送っていただいた大崎市も、それとほとんど同じ場所です。