ツバメの巣がカラスに襲われることが頻繁にあります。よくいるカラスはハシブトガラスとハシボソガラスの2種類ですが、カラスがツバメの巣を襲う瞬間を映した動画をYoutubeでいくつか見たところ、いずれもハシブトガラスでした。ハシボソガラスだと巣を襲わないのかどうかは分かりませんが、もしそうなら、ハシボソガラスが縄張りにしている場所はハシブトガラスが入ってこられないので、ハシブトガラスにいてもらったほうがツバメは安全なのかもしれません。
それはともかくとして、カラスが巣に寄りつけないようにしておくことが第一です。私は、ツバメのフン受けのイラストを描いてくれている小川美奈子さんと一緒に、あちこちの巣にカラス避けのひも張りをしています。これは小川さんが考案したやりかたで、20センチ間隔で縦方向に麻ひもを張るというものです。以前はツバメが通れる穴を開けた園芸ネットを張ることをお薦めしていましたが、ネットだと横方向に糸があるので、そこを足場にしてオナガが巣を襲ったことがありました。このような縦ひもだけのほうが踏み台になる横ひもがなくて安全ですし、なにより作業が簡単です。これだけのことで、カラスの被害はまったくなくなりますので、ぜひ皆さんが見ているツバメの巣にもひも張りをしてあげてください。
東京都国分寺市のお宅の人工巣の周囲にひも張りさせてもらいました。麻ひもを使っているのは、ツバメやカラスに見えやすいからです。見えにくいテグス(釣り糸)は鳥に怪我をさせてしまうので、使わないでください。
八王子みなみ野駅まえのすき家にも協力していただいています。
こちらも八王子みなみ野駅前。フン受けが付かない場所なので、巣の下に段ボールを置いています。ここの通りには週に一度、私たちで床のお掃除をしに伺っています。