今年から、香川県の高松自動車道の3つの休憩施設(高瀬PA、豊浜SA、上分PA)のトイレ付近にツバメの人工巣を設置してもらっています。
ツバメは天敵が近づきにくいように人通りが多い場所に巣を作ります。そのため、サービスエリアや道の駅のトイレはツバメに人気の営巣場所ですが、あちこちに巣ができてしまうと清掃が大変です。そのせいでツバメが歓迎されなくなっているとしたら、とても残念なことです。
高松自動車道ではトイレの洗面台や個室の上には巣作りできないようにしていますが、その代わり巣作りしてもいい場所に人工巣を取り付けて、ツバメが子育てをする場所がなくならないようにしています。バードリサーチはNEXCO西日本四国支社に協力して、ツバメの人工巣の提供と設置方法の助言を行っています。
人工巣の下方にあるフン受けは、あらかじめレールを壁に付けてあり、ツバメが巣を使い始めたらフン受けの板を差し込む仕組みになっています。
人工巣を付けても位置が悪いとツバメは使ってくれません。天敵のカラスに見えない場所で、お客さんが多く通る導線上にあり、天井のすぐそば、というのがポイントです。
バードリサーチはツバメが多い施設と協力して、人工巣でツバメの営巣場所を誘導することで、ツバメとの共生をサポートしています。詳しくはこちらのサイトをご覧ください。