2019年12月09日

岐阜県多治見市でも12月にツバメのヒナが巣立ち間近

ひとつ前の記事に千葉県我孫子市でツバメのペア?が古巣で越冬中という話題を書きましたが、それに続いて12月7日の中日新聞に岐阜県多治見市でツバメのヒナが巣立ち間近との記事が掲載されました。


多治見市平和町のマンション駐車場にある巣で、5羽の雛が育っているそうです。記事の写真を見ると、巣立ち間近なヒナが写っていますが、12/5の気温は0度まで下がったそうで心配です。

ツバメが秋冬に繁殖する事例はときどきニュースになっていますが、ツバメ以外の夏鳥でそういう事例は聞いたことがありません。もっとも、ツバメは人家で繁殖するので気づきやすいということはあるでしょうが。

野鳥が繁殖を始めるには、気温、日照時間、餌量、体内時計の秋期、などが条件になると思われますが、ツバメの場合はそれがかなり柔軟なのかもしれません。アルゼンチン南部では1980年代初頭から、越冬に来ていた北米繁殖のツバメが繁殖を開始して、いまでは普通にツバメが繁殖するようになっています。南半球は北半球とは夏冬が逆転していますから、アルゼンチンのツバメたちは南半球の冬になると北へ渡り(北米までは行きません)、また春の9-10月頃にアルゼンチンに戻ってくるそうです。同じ地域ではイワツバメも繁殖を始めましたが、こちらは繁殖個体群としての定着には至らなかったそうです。

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アルゼンチンの例に見られるように、ツバメは繁殖開始の条件がそこそこ柔軟なのかもしれません。しかし岐阜県はアルゼンチン南部のように夏冬が逆転しているわけではないので、この時期の繁殖は厳しいでしょうね。



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2019年12月06日

千葉県我孫子市の古巣でツバメのペア?が越冬中

今日(2019/12/06)の朝日新聞に「季節忘れたツバメ? 我孫子で巣作り」という記事が載っていました。


記事によると、千葉県我孫子市で、今年の春にカラスに壊された古巣に11月中旬にツバメがやって来て、その巣を修繕し、ねぐらとして使っているということです。掲載されている写真を見ると、雌雄ペアなのかは分かりませんが、二羽のツバメが巣にとまっています。

これは千葉県では珍しいことですが、じつは宮崎や鹿児島では11月頃にツバメのペアが古巣にやってきて、その場所で越冬し、早ければ1〜3月に繁殖を始めるということが状態化してきています。

こちらの記事に書いた宮崎市内のツバメのペアは、8月時点でまだ繁殖した巣に残っていました。つまり、渡りをしていない可能性があります。
http://tsubameblog.bird-research.jp/article/180582043.html

こちらは2018年12月に宮崎市内で撮影した、古巣にいるツバメのペア(尾羽で確認しています)です。宮崎市内にはこんなツバメのペアがたくさんいました。君たち、渡ってないの?

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朝日新聞の記事にある千葉県のツバメは、壊れた古巣を修理したという行動から考えて、11月に繁殖しようとしていたツバメのペアではないかと思います。結局、寒くて繁殖はしなかったのでしょうが、ペアで巣にいるとしたら一般的な越冬ツバメとは行動が違っています。北から渡ってきた越冬ツバメは、下の記事に書いたように集団でねぐらをとるのです。

http://tsubameblog.bird-research.jp/article/182402335.html

千葉県我孫子市には越冬ツバメが少ないので2羽しかいないという可能性も否定できませんが、巣を修理していたことを考えるとペアの可能性が高く、宮崎や鹿児島と同じように、従来の越冬ツバメとは異なる行動だと思います。

もっとも、とこういう行動をするツバメは暖かい冬にちょくちょく出現しているのかもしれなくて、それが毎年暖かいようだと南九州のように、こうした行動のツバメが増えていくのかもしれません。
季節忘れたツバメ? 我孫子で巣作り
posted by ツバメネット管理人 at 14:05| Comment(0) | 管理人日記